空遊世界

 

枠の中で一般常識人とし生きてきた。

その枠は丈夫でびくともしない檻のようで。

その檻から自由になれないことを知った。

 

空を見上げると僕らを見守るように、見張るようにさかなが泳ぐ。

空を見上げると星が見えた。

 

先人の跡を辿り、あらかじめ決められていた運命に逢い、本当の自分を殺して、平和に生きる。

 

また空を見上げれば魚が泳いでいる。星も見える。

今日は雫が降ってきた。この世界を去った者の涙だろうか。

ならば星は、この世界を去った者のいのちの灯だ。

 

そんな世界を電車の窓から見ていた。

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